シャトーマルゴー試飲

ボルドー5大シャトーツアーが実現したのでその様子をご紹介します!
普段でも見学は狭き門の5大シャトー。コロナ明けでさらに予約がとりにくくなっていますが、長い準備期間の末にかなったスペシャルツアーの2日となりました。

1日目は早朝にボルドー市内を出発して一路メドックへ。ボルドー市街地を抜けてメドックワイン街道を北上、1時間少しかかってポヤックへ到着しました。

ムートンロスチャイルド

コロナ以降まだ一般見学を再開していないので、写真ストップ。

ムートンロスチャイルド  6月2日ムートンロスチャイルドのぶどう

太陽も高くなってきて暑くなりそうな1日の始まり。ぶどうはこんなに育っていました。この暑さから例年より成長が早そうです。

ラフィットロスチャイルド

ラフィットロスチャイルド

今日最初の見学。シャトーのガイドさんの案内で中庭から醸造所内へ。シャトーの歴史に始まり、地図を使って畑の位置や品種の説明。土壌のサンプルはラフィットのぶどう畑の土がどのような質であるのかがよく分かります。地上に見えている砂利の下はこんなに複数の層になっているのですね。砂礫や石灰質の層がはっきりと別れています。

ラフィットロスチャイルド土壌  ラフィットロスチャイルド見学

木の発酵槽がずらりと並んだ醸造所で醸造過程の説明。ビオへの移行にあたって今後大規模な工事が入るとのことでした。すでに有機農法をとるようになり以前より多くの職員が必要になったそうですが、さらに収穫量が減ったらますます貴重なワインになるのでしょうか!?

天国への階段?を登るとたどり着くのは、わずかな天井の明かりのみの古いヴィンテージが眠る薄暗いセラー。しっかりとした柵扉に閉ざされています。

整然と円形に置かれた樽を見ながら、ろうそくの灯りで試飲。この樽貯蔵庫は音響がいいため、コンサートが行われることもあります。熟成中のワインにも効果ありなのでしょうか??

ラフィットロスチャイルド  ラフィットロスチャイルド試飲

再びメドックワイン街道に戻って、ポヤック南部へ移動。

シャトーラトゥール
運良く門が開いていて写真ストップ。ぶどう畑と塔も柵ごしではなく撮影できました。その向こうにはジロンド河が見えます。

シャトーラトゥール  シャトーラトゥール

さらに南下してサンジュリアン地区。格付け2級シャトーレオヴィルポワフェレで見学と試飲をしました。
マルゴーのカフェでお昼休憩。軽くランチをとってぺサックへ。

ラミッション・オーブリオン

シャトーオーブリオンは現在工事中のため、見学はラミッション・オーブリオンを提案いただきました。所有は同じクラランス・ディロンで道を挟んだ向かいです。ボルドー市街地に近いことから、今朝見たメドックなど他の地区に比べて気温が少し高く、ぶどうの成熟も早い様子が見られました。すでに実が形成されています。

ラミッションンオーブリオン回廊

ラザリスト修道会に由来するシャトーラミッション・オーブリオンには、回廊があり庭には礼拝堂も。醸造所内を通り、樽貯蔵庫へ入ると奥には十字架。

ラミッションオーブリオン  ラミッションオーブリオン試飲

テイスティングルームも教会のような内装です。試飲はシャトーラミッション・オーブリオン2014年。お客様はシャトーの解説書日本語版(最後の2冊で絶版とか)を受け取られて見学終了。最後にオーブリオンの受付部分にあるショップに立ち寄ちより、ずらりと並ぶオーブリオンのマグナムボトルにしばし見惚れ・・、階下のテイスティングルームも見せていただきました。

オーブリオン

シャトーマルゴー

2日目の朝。まさに「絵に描いたような」美しさのエチケットにも見られるシャトー、メンツェロプロス家のお屋敷はこの日も朝日を受けて輝いていました。ここはプライベートな部分なのでお邪魔することなく、まず2015年に新しく建てられたステンレスタンクの並ぶ醸造所の中へ。

シャトーマルゴー  シャトーマルゴー醸造所

醸造過程の説明を聞きながら、重々しい木の発酵槽が並ぶ歴史建造物の方へ移動すると200年をタイムスリップしたようです。選果を行う中庭も通過。収穫の時季にはテントが張られる広いスペースです。
ぶどう畑の下に位置するワインセラーには、圧倒される数のボトル!!

シャトーマルゴーワインセラー

試飲はパヴィヨンルージュ2010年にシャトーマルゴー2006年という素晴らしいヴィンテージでした。

見事な香りの余韻に浸りながらボルドー駅へ。TGVでお客様は無事パリにお発ちになりました。