ロマネコンティの十字架

ブルゴーニュとボルドー、二大ワイン産地の魅力

ワイン愛好家にとって憧れのこの2地域を、日本語ガイドとともに巡るワインツアーをご紹介します。

ここでは11月のブルゴーニュ編のツアーレポートをお届けします。

美食の都リヨンからワイン旅がスタート

ブルゴーニュへ向かう前に訪れるのは、ローヌ川とソーヌ川が合流する美食の都リヨン。
フルヴィエールの丘から望むパノラマは圧巻。迷路のような抜け道トラブールが隠れた旧市街や、“だまし絵”の壁、お散歩が楽しい街です。

有名シェフ、ポール・ボキューズをはじめ数多くの料理人を輩出した食文化の中心地でもあります。
星付きレストランはもちろん、郷土料理レストラン「ブション」で手頃に本場の味を楽しめるのも魅力です。

フルヴィエールの丘から眺めるリヨンの街

コート・シャロネーズからボーヌを目指して

リヨンから北上し、マコンを経てコート・シャロネーズへ。
ドメーヌ・シャンジィでは軽いランチに、チーズとグジェールとともにAOCブーズロンのアリゴテを。ブルゴーニュで唯一、アリゴテに特化した村名AOCで、3つの区画から造られるワイン「Les Trois(レ・トロワ)」です。

Les Trois(レ・トロワ)  チーズとグジェールで軽いランチ

季節は11月中旬。ボルドーではぶどう畑の紅葉が綺麗でしたが、全国的に寒くなりブルゴーニュはすでに冬景色。葉が落ちて静かな畑と澄んだ青空が広がります

葉っぱの落ちたぶどう畑

シャトー・ド・シャサーニュ・モンラシェでのテイスティング

次に訪れたのは、白ワインの名醸地として名高いシャサーニュ・モンラシェ。畑ごとに個性が際立つブルゴーニュの魅力が堪能できます。

シャトー・ド・シャサーニュ・モンラシェ  地下カーヴを見学

細かく区分された畑と、土地ごとに名前を与えた“クリマ”という文化は、修道士たちによる長い年月の研究の成果。ボルドーが複数品種のブレンドで複雑さを生むのに対し、ブルゴーニュは白はシャルドネ、赤はピノ・ノワールという単一品種でテロワールの違いを表現します。(前述のようアリゴテもありますが!)

サントーバンプルミエクリュを試飲   サントーバンプルミエクリュ試飲

ブルゴーニュは内陸性気候で、細長く伸びる丘陵地帯に畑が連なります。畑ごとの日照・標高・斜面の向きが味わいに結びつきます。一方ボルドーは海洋性気候で、ガロンヌ川とジロンド河口域に広がる平野部が中心。海風と大河がもたらす穏やかな気候が、それぞれの品種に特徴をもたらし、配合のバランスを整えてくれます。こうした気候と地形の違いが、両地域のワインスタイルとして現れ、フランスの大地の豊かさを実感せずにはいられません。

静かなボーヌの夜と、真冬のようなコート・ドール

一年で最も大きなとも言えるイベント「栄光の3日間」後の静けさに包まれるボーヌで1日目は終了。
冷たい夜には温かいおつまみが恋しく、グラスにはヴォーヌ・ロマネ。冬の訪れを感じるひとときです。

甘い玉ねぎのとろける前菜

翌朝のコート・ドールは、白く輝くぶどう畑が幻想的。
やわらかなクリームチーズ「ブリア・サヴァラン」を求め、ドゥランの工場の売店へ。魅力的な価格も嬉しい限り。ほかにも種類豊富なチーズ、お菓子などお土産にも目移りします。

早朝のぶどう畑  ブリヤンサヴァランは柔らかくクリーミーなチーズ

ロマネ・コンティ、ヴージョ、そしてリヨンへ

ロマネ・コンティの畑前で写真ストップ。畑はもうきれいに土寄せがされ、冬支度が進んでいます。

ヴージョではドメーヌ・ベルタニアを訪問。
毎年異なるアーティストが手がけるラベルの原画が展示されたテイスティングルームで試飲をさせていただきます。

ロマネコンティの十字架  グランクリュをテイスティング  かわいいエチケットのワインボトル

シャトー・クロ・ド・ヴージョを遠目に眺めながら南へ。
ボージョレの丘陵を横目に、再びリヨンへ戻ります。

最後はポール・ボキューズ市場へ立ち寄り、お買い物タイムは色鮮やかな食材とスイーツに心弾みます。
名物クネル、エスカルゴ、アンドゥイエットでお腹を満たし、夜のフライトでボルドーへ移動。所要時間1時間の直行便が便利です。

豚の臓物ソーセージアンドゥエット  エスカルゴ

ワインの旅はボルドーへ続きます。

明日はメドックワイン街道が待っているー

ボルドーの夜景

格付けシャトー3軒を訪問するメドックワイン街道