ボルドーぶどう収穫

2023年ヴィンテージぶどうの収穫終了ボルドーより

ボルドー近郊のワイナリーでは、収穫が終わって醸造作業が続いています。
収穫期の9月後半から10月前半は暑いくらいの快晴が続きました。
日を追って各地の収穫の様子をご紹介いたします!

写真は9月13日。マルゴー地区シャトープリウレ・リシーヌでは収穫が始まっていました。

 

今年は夏の間に降った雨のせいでMildiouミディウ、べと病が見られ、収穫量が落ちているところが多いです。
畑から届いたかごを覗くと、病気にやられてしまったぶどうも見られました。
暑く気温も上がったのに、雨がやはり残念だった2023年です。

ミディウべと病

選果された実はどんどんタンクの中に入れられていきます。
キリンと呼ばれるベルトコンベアで2階の高さまで。

白ワインのぶどう収穫

白ぶどうは9月最初から収穫されていたシャトープリウレ・リシーヌ。
この日すでに、白ワインは樽の中でアルコール醗酵中でした。
栓を開けるとプツプツプツ・・音が聞こえます。

白ワイン発酵中

9月18日、サンテミリオンのシャトーヨンフィジャックを訪問したときも同じ作業をしていましたが、
こちらは実をいっぱいにいれた桶を、タンクの蓋がある2階の高さに釣り上げる方式。

  

ブーリュとはぶどうジュースからワインへのなりかけ・・秋の風物詩

このころになると、ブーリュBourruが売られるようになります。ブーリュとは、ぶどうジュースからワインの中間のもの。まだ糖分が残っているので甘くて、でも醗酵は始まっているので、低いですがアルコール分があります。微炭酸で甘くておいしく、つい飲みすぎてしまいますが、酵母が生きているので飲み過ぎるとお腹が痛くなることもあります・・

ぶどうジュースからワインになりかけのブーリュ

9月19日シャトームートンロートシルトでも、収穫、醸造作業の様子が見られました。

ムートンロートシルト

攪拌ルモンタージュの作業中でした

9月20日、サンローランメドックのシャトーカマンサックでは、攪拌の作業の真っ最中で、
前日収穫したぶどうのジュース、前々日収穫したぶどうジュースを試飲させてくれました。
1日でもかなり糖分が減っていっているのが分かります。

攪拌ルモンタージュ  

マルゴーのシャトードザックでは、木板1枚分がガラスになった発酵槽なので、中がどうなっているのか見ることができます。
従来の攪拌ではなく、内部に空気を送り込んで瞬時にタンク内の果帽を拡散させる方法をとっています。

 

最後に、今季最大の事件?!のお話。
10月1日輝く太陽のものサンテミリオンのシャトーショーヴァンに着き、見学が始まったところ・・
醸造所内では攪拌の作業中で、タンクにホースを取り付けているところでした。
案内を聞き始めたその瞬間、

ワイン放出!!!

お客様も私も皆、ワインのシャワーを全身に浴びました。まだワインというよりになっていないぶどうジュース。
文字通り、頭から足先まで全身・・・
お客様は真っ白なズボン。皆顔も赤い点々だらけ。

「こんな珍しい体験を」と、にこやかなお客様の寛容さに、感謝でしかありませんでした。

糖度高いです、身をもって体験しました、ベッタベタ!!

サンテミリオン