ジュランソンのドメーヌコアぺ

ボルドーから南へ約200km、フランス南西地区にあるジュランソンとマディランのドメーヌを訪問

この地域はポーの町に近く、ピレネー山脈の麓に広がりフランスでも風が強い地域。

粘土質の土壌が一般的で、雨が多く、朝夕の寒暖差が激しい気候状況にあります。

ジュランソンは、山の斜面南向きにぶどうが植えられ、ピレネー山脈を背景に広がるぶどう畑に到着すると、あまりの清々しさに 深呼吸したい気分になりました。

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ピレネー山脈を背景に広がるワイン畑

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ポーの町から見たピレネー山脈

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ポー城 アンリ4世生誕の城(現在は国立美術館)

ジュランソンのドメーヌコアぺDomaine Cauhapé訪問

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1978年に初めて醸造を行ったアンリ・ラモントゥ氏。

1989年ヴィネクスポ「世界の厳選甘口ワイン」でカンテサンス・デュ・プティ・マンサン1988年が5位入賞を果たす快挙を成し遂げたワインです。

実の熟しを迎えた後 収穫を遅らせると一般的なぶどうは酸味が落ち、甘味だけが増すもの。

しかし、ジュランソンに使用されてるプティマンサンは、酸味も甘味も増加すると言う珍しいぶどうです。

12月頃までぶどうを木に残し水分が飛び甘味、酸味が凝縮したこのワインドライフルーツ、花のミツを焦がした砂糖の様な香り。甘いだけではない酸味もしっかりあり素晴らしいバランス甘口ワインに出会いました。

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ジュランソン辛口ワイン Geyser

水が地上に噴き上がると言う意味のジェザー

プティ・マンサン 30%/グロ・マンサン 30%/カマラレ 30%/クルビュ 5%/ローゼ 5%

ジュランソンの地域特有の品種から来る 華やかでフレッシュな香りが溢れ、ぶどうからこれだけのパワフルで澄んだ香りが作られている事に驚きました。

収穫後すぐにぶどうを0℃冷やし香りを閉じ込めているとの説明に、本当にぶどうの香が閉じ込められてワインの中から溢れ出ている!と感動。

樽熟成を行ったボディーのしっかりした白ワインも生産されています。

後半に続く K.S